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スピリチュアリズムのBlog

スピリチュアリズムの日々の実践を心がけておりますスピリチュアリスト兼カウンセラーのブログです。生まれてこのかた無宗教です。またいかなる思想的団体とも関わりがありません。単独で活動することを信条としています

W・S・モーゼス

■ W・S・モーゼス



※ この記事は下記のページを参考にさせていただいたり、お借りしています
⇒ W・S・モーゼス   ウィキペディア
⇒ 霊訓(下巻) ステイントン・モーゼス 著/近藤 千雄 訳  スピリチュアリズム普及会


今日は自動書記霊媒のモーゼスと通信していたインペレーター(たちの霊)について、書いてみたいと思います。

(関係者様 もしも問題があるようでしたら、どうぞ遠慮なくご指摘くださいませ。すぐに削除いたします ― 管理人)


ウィリアム・スティントン・モーゼス 
  William Stainton Moses  1839年 ― 1892年

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『霊訓 W・S・モーゼス著』 スピリチュアリズム普及会刊 よりお借りしました


1839年、小学校の校長をしている父親の元に生まれる。
小学生の頃は、時々夢遊病的行動 をしていたらしい。
ある晩の真夜中のこと。
モーゼスは起き上がって階下の居間へと歩いて行き、宿題の問題を仕上げてから、再びベッドに戻った。
その間も無意識のままだったのにもかかわらず、その作文は大変素晴らしいものであったそう。
が、幼少期において特殊能力者ぶりを表すような出来事は、これだけだったらしい。

オックスフォード大学を卒業後、24歳で国教会(アングリカン)の牧師としてマン島に赴任。
天然痘が猛威をふるった際は、自ら看護を手伝い、また感染を恐れて誰も近づかなかった遺体を埋葬するなど、勇気ある献身的行動をしていた。
そのような彼の人柄や行動は教区民から尊敬を集め、慕われていた。

1869年、30歳の時に重病を患い、S・T・スピーア博士の世話になる。
そしてこのことをきっかけに、その後生涯にわたって続いたスピーア家との交流が始まる。
また、スピーア博士夫人が大変なスピリチュアリストであったことに影響を受け、ここからスピリチュアリズムと関わり始める。

1870年、病気回復と共に再びドーセット州で牧師の職についたが病気が再発して辞職。それからはもう二度と聖職に戻ることはなかった。

1871年、ロンドンの小学校の教師になり、1889年に病気で辞職するまで教鞭をとった。
世界三大霊訓の一つといわれている『霊訓』は、その間の、1871年から1882年のほぼ10年間に生み出された。

晩年は痛風と神経痛、うつ病、全身疲憊、眼病、腎臓病、さらに数回のインフルエンザと闘った。

そして1892年、53歳で死去。
書き溜めた自動書記のノートはマイヤース※に遺託した。

(※ SPR創立の主要メンバーのひとり。 死後存続を確信し「人間個性とその死後存続」を発表。 後の心霊学者に多大な影響を与えた。 没後数十年して通信霊としてカミンズ女史の元に出現。 自分が「見聞きした」霊界の様子について語り始める。 その自動書記のメモをまとめた本が名著 『永遠の大道』


モーゼスの人柄については、彼の死後、スピーア夫人がこのように語っています。(霊訓 ― 下巻 訳者解説より)

「自然を愛する心と、気心の合った仲間との旅行好きの性格、そして落着いたユーモア精神が、地名や事物、人物、加えてあらゆる種類の文献に関する厖大な知識と相まって、氏を魅力ある人間に造り上げていました。

二年前の病さえなければ『霊訓』をもう一冊編纂して出版し、同時に絶版となっている氏の著作が再版されていたことでしょう。
健康でさえあったら、いずれ成就されていた仕事です。

霊界の人となった今、氏は、あとに残された同志たちが氏が先鞭をつけた仕事を引き継いで行ってくれることを切望しているに相違ありません」


次は心霊誌『ライト』に掲載された記事だそうです。

「氏は生まれついての貴族であった。
謙虚さの中にも常に物静かな威厳があった。
これは氏が手にした霊的教訓と決して無縁ではなかった。
氏ほどの文学的才能と、生涯を捧げた霊的教訓と、稀有の霊的才能は、氏を倣慢不遜にし苛立(いらだ)ちを生み嫌悪感を覚えさせても決しておかしくないところである。
しかし、氏にとってそれは無縁であった。
モーゼス氏は常に同情心に満ち、優しく、適度の同調性を具えていた」

スピーア博士の子息で、モーゼスが7年もの間家庭教師をしたチャールトン・スピーア氏は、氏の人間性の深さと暖かさ、性格の優しさ、真摯な同情心、そして今こそ自己を犠牲にすべきとみた時の徹底した没我的献身ぶりを称えてから、こう結んでいる。

「真理普及ヘの献身的態度はいくら称賛しても称賛しきれない。
氏はまさに燃える炎であり、輝く光であった。
恐らくこれほどの人物は二度と現われないであろう。」



【モーゼスの背後霊団の構成について】

モーゼスが自動書記法で受け取っていた通信は、インペレーターと名乗る霊が率いる霊団から発せられていたものでした。

この霊団は49名の霊によって構成され、インペレーターは「監督と統率の任にあり、他の全ての霊は余の指導と指令によりて仕事に当たる」と言っています。
インペレーター霊は 「全知全能なる神の意志を成就せんが為」、第7界(霊界の最高界。こちら をご覧ください)から来ていたそうです。
そしてモーゼスが地上を去ると当時に彼の任務は完了し、その後は「二度と地上に戻れぬ至福の境涯」」である "超越界"(こちら をご覧ください) へと上がってゆくだろうと語っています。

インペレーター霊の下には4名の、直属の部下がいたそうです。
お一人目は霊団の副官であり、霊界の通訳/書記係である、レクター でした。

レクター霊はインペレーター霊が不在の折には代わって指揮を取り、特に物理的心霊現象に携わっていた霊団の統率に当たっていたそうです。
下の写真の向かって左側、全身を白い布で覆われているのがレクター霊で、その隣に立っているのがモーゼス氏、椅子に腰かけているのがスピーア博士です。

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※写真は人生は本当の自分を探すスピリチュアルな旅  近藤千雄 著 からお借りしました


そして霊団の中で二番目に位置する霊が、ドクター・ザ・ティーチャーです。
ドクターはレクターの補佐官であり、また霊媒モーゼスの思想を指導し、言葉を感化し、ペンを操っていました。
そしてドクターの下には、知恵と知識を担当する一団が控えていたそうです。

さらにその下に控えてらしたのが、「地上の悪影響を避け、あるいは和らげ、危険なるものを追い払い、苦痛を軽減し、よき雰囲気を作ることを任務とせる」、2名の霊さんでした。

インペレーター霊によれば、「この二人には防ぎきれないものはない。 だが、内向的罪悪への堕落だけはどうしようもない。 そこで彼らは霊界の悪の勢力、つまり霊媒(モーゼス)をそそのかして聖なる使命を忘れさせようとする低級霊の誘惑から、モーゼスを守ることが役目」だったのだそうです。

ということで、インペレーターの他に、上記の4名の霊たちを含めた合計7名で、"第一の小霊団(サークル)"が構成されていたとのことです。

そしてインペレーター霊団はさらに、七人ずつで構成された7つのサークルから成っていたようです。
また、7つのサークルには一人ずつ指揮官がいて、残りの6名を統率していました。

(第一のサークル) 
守護と啓発の役目を担当。
また、7つの全霊団を統率し、指揮することを任務とする。

(第二のサークル)
愛の霊のサークル。
すなわち神への愛である崇敬、同胞への愛である慈悲、そのほか優しさ、朗らかさ、哀れみ、情け、友情、愛情、こうした類のもの全てを配慮する。

(第三のサークル)
叡智を司る霊の集団。
直感、感識、反省、印象、推理、等々を担当する。
直感的判断力を観察事実からの論理的判断力を指導する。
叡智を吹き込み、なおかつ判断を誤らせようとする影響を排除する役目。

(第四のサークル)
知識(人間についての知識、物事についての知識、人生についての知識)を授け、注意と比較判断、不測の事態の警告等を担当する。
また霊媒が辿る困難きわまりない地上生活を指導し、有益な実際的知識を身につけさせ、直感的知恵を完成させようとする。
これは霊団第三位の、ドクターの指揮のもとに行なわれる。

(第五のサークル)
芸術、科学、文学、教養、詩歌、絵画、音楽、言語等を指揮するサークル。
彼らは崇高で知的な思念を吹き込み、上品さと優雅さとに溢れる言葉に触れさせる。
美しきもの、芸術的なもの、洗練され教養溢れるものへ心を向けさせ、性格に詩的潤いを与え、気品あるものにする。

(第六のサークル)
愉快さとウィットとユーモアと愛想の良さ、それに楽しい会話を担当する。
これが霊媒の性格に軽快なタッチを添える。
すなわち社交上大切な生気溢るる明るさであり、これが日々の重々しき苦労より気分を開放する。
愛想良き心優しき魅力ある霊たちである。

(第七のサークル)
物理的心霊現象を担当する霊たちによって構成されている。
高等なる霊的真理を広める上で是非必要とみた現象を演出する。
指揮官代理であるレクターの保護監督の下、彼ら自身の厚生を兼ねてこの仕事に携わっている※。

霊媒(モーゼス)とインペレーター霊団とのコンタクト(交霊)に関わることで、厚生への道を歩もうとしている。
この霊たちは地縛霊であり、心霊現象の演出を行う。
(※ 物理的心霊現象を起こす(起こせる)のは、地上界よりはるか離れた次元(霊格)の高級霊たちではなく、これまで過ちを重ね霊的真理に無知で未成熟な低級霊たちだから です)


いずれのグループに属する霊も、モーゼスに霊的真理を指導するかたわら、その任務を完遂すべく自らも学んで知識や経験を積み、成長しようとしているのだそうです。
「これは愛より発せられた仕事である。 それはわれらの徳になると同時に、この霊媒の徳ともなり、そしてこの霊媒を通じて人類への福音をもたらすことになるのである」

ところで、インペレーター霊の上にはさらに プリセプター と呼ばれる総監督がいらしたのだそうです。
プリセプターは、"地球の守護"をしている意識(守護神、高級霊)の命令を直接受け取り、そしてそれをインペレーターへと指示したり伝えていたそうです。

余談ですが。
数秘をご存じのかたは、第「1」から第「7」までのサークルの役割と数字の意味(セフィロト)がよく似ているのにお気づきでしたでしょうか?

以前もどこかで書きましたが、霊界では会話をする際、数字を共通語として利用しているようです。
つまり 数字は霊界の言語 のようで、なので個々の数字への印象がどなたでもほどんど同じなんだろうと思います。



【霊団の構成員の身元について】

最初に、訳者である近藤先生のお言葉をここにお借りしたいと思います。

「本文でもインペレーターが繰り返し述べているように、霊の地上時代の身元を詮索することは単なる好奇心の満足にはなっても、それによって『霊訓』の信頼性が些かも増すものではないし、減じるものでもない。第一、地上の記録自体が信頼が置けないのである」

スピリチュアリズムの発展に伴って守護霊、指導霊、支配霊等のいわゆる背後霊の存在が認識されてきたことは意義深いことであり、背後霊のほうも、自分たちの存在を認識してくれるのと無視されるのとでは霊的指導において大いに差がある、と言うのが一致した意見である。
だがそのことと、その背後霊の地上時代の名声とか地位とかを詮索することは全く別問題である。

地位が高かったとか名声が高かったということは必ずしも霊格の高さを示すものではない。
そのことは現在の地上の現実を見れば容易に納得のいくことである。
シルバーバーチやマイヤースの通信を見ると、偉大な霊ほど名声とか地位、権力といった“俗世的”なものとは縁のない道を選んで再生するという。
従ってその生涯は至って平凡であり、その死も身内の者を除いて殆ど顧みられないことが多い。

そうした人物が死後誰かの守護霊として、あるいは指導霊として働いた時、その身元をとやかく詮索して何になろう。
満足のいく結果が得られる筈がないのである。
しかも霊は死後急速に向上し変化していくという事実も忘れてはならない。
インペレーターの霊言に次のようなところがある。

『地上へ降りて来る高級霊は一種の影響力であり、言わば放射性エネルギーである。
そなたらが人間的存在として想像するものとは異なり、高級霊界からの放射物の如きものである。

高等な霊信の非個人性に注目されたい。
この霊媒との関わりをもった当初、彼はしつこくわれらの身元の証明を求めた。
が、実はわれらを通して数多くの影響力が届けられている。
死後首尾よく二段階三段階と上りたる霊は、そなたらのいう個体性を失い、形体なき影響力となり行く。
余はそなたらの世界に戻れるぎりぎりの境涯まで辿り着いた。
が、距離には関係なく影響力を行使することが出来る。
余は今、そなたらより遙か彼方に居る』

西洋においても日本においても霊能者は軽々しく背後霊や前世のことを口にしすぎる傾向があるが、その正確さの問題もさることながら、そのこと自体が本人にとって害こそあっても何ら益のないことであることを強く主張しておきたい。
たどればすべて、神に行き着くのである。
その途中の階梯において"高い"だの"低い"だのと詮索して何になろう。
霊的指導者の猛省を促したい」


ただ、そうは言っても好奇心やこだわりが捨てられない人たちの方が多く、しかもそういう人たちほどこのような霊的知識が必要だったりします。
そこで最後に、インペレーター霊団メンバーの、地上界で生活していた頃の身元 です。

インペレーター・・・紀元前5世紀のユダヤの預言者。旧約聖書の"マラキ書"の編纂者 マラキ(Malachi)
レクター・・・初期キリスト教時代のローマの司教だった 聖ヒポリタス(Hippolytus)
ドクター・・・紀元前2世紀頃のギリシャの哲学者 アテノドラス(Athenogoras)
プルーデンス・・・"新プラトン主義哲学"の創始者 プロティノス(Plotinus)

その他、『霊訓』の中では触れられていなかったものの、他に、プラトンアリストテレスセネカ、アルガザリ といった霊たちが属していたそうです。