スピリチュアリズムのBlog

スピリチュアリズムの日々の実践を心がけておりますスピリチュアリスト兼カウンセラーのブログです。生まれてこのかた無宗教です。またいかなる思想的団体とも関わりがありません。単独で活動することを信条としています

『メリークリスマス!』



こんにちは。

今日はヨーロッパで活躍されている著名な霊媒、ポール・ミークさんの天国の住民が教えてくれることから、お借りしました。

はじめてこの本を読んだ時、心を打たれる実話ばかりで、最初から最後まで涙腺が緩みっぱなしでした。
残念ながら、絶版になってしまい、しかも今だに人気のようで、中古でも手に入らないという貴重な本になってしまいました。

復刊されることを切に望みます!

「プロローグ」より。

寒い朝だった。
約束の時間通りに、一人の若い男性が現れた。
真冬というのに、夏用の薄くて短い上着を羽織っていた。
彼は悲しげで、私が挨拶しても無言のままだった。
霊界とのコンタクトに来る依頼者の中にはナーバスになったり、不安のせいで寡黙になる人がいるものだ。

私は彼を部屋に招き入れた。
向かい合わせに座り、霊界とのコンタクトの始まりに必ずするように、男性の手を取ってお祈りをした。すると、ほとんど同時に、霊界から数人の霊が来た。
真っ先に見えたのは、7歳くらいの可愛い女の子で、彼の膝におとなしく座った。
彼の娘に違いない。
私は彼の顔に表れている苦難と悲しみの理由を理解した。

私は女の子に聞いた。
「どんな風に霊界に行ったの?」

赤い車の映像が見えた。
男性の妻が運転し、後部座席には娘と数歳上の息子が座っている。
突然、私は「ガクン!」と、強い衝撃を感じた。
妻が学校に子どもたちを送っていく途中の交通事故だった。
男性は妻と子供二人を、いっぺんに失ったのだ。

それから、霊界の息子が、男性の肩を優しくさすっているのが見えた。
横にいる哀しそうな顔の女性が妻だとすぐにわかった。
私は、目の前にいる三人のことを男性に話した。

彼は黙って頷き、流れる涙をぬぐおうともしなかった。
私は胸がいっぱいになった。

次に現れたのは、彼の祖母だった。
祖母は彼に、『馬鹿なことを考えるんじゃないよ』というメッセージを伝えた。
そして、『あなたの未来は決してひとりぼっちではなく、これが人生の終わりではない』と言った。
彼は泣きながら頷いた。

私の指導霊の一人が、彼の現状について教えてくれた。
会社が倒産して失業したこと。
それで、ローンの返済ができなくなり、家を手放さねばならないこと。
彼は家族だけでなく、経済面でも、すべて失っていたのだ。

息子が私に言った。
『お父さんの上着のポケットに睡眠薬が入ってるんだ。
お願いだよ、ぼくがどんなにお父さんのこと愛しているか伝えて!
ぼくたちみんな、お父さんのこと愛してるって伝えて!
お父さんに言ってほしいんだ、絶対に自殺しちゃだめだって』

私は驚きで言葉を失った。
この男性は苦境に耐えられず、自ら命を終えるつもりだったのだ。
どうやって彼に自殺を止めさせよう?

私たちミディアム(霊媒)の義務は、依頼者に本当のことを伝えることだ。
私は息子の言葉をそのまま男性に言った。
男性は自殺するつもりだったことを霊界にいる息子が知っていたことに驚きを隠せず、真っ青になり、目を見開いた。
私は男性に、自殺すると霊界の愛する家族たちとすぐには会えなくなると説明した。

生命は存続するのだ。
この世で肉体のある人生を終えても、生命そのものは終わることがない。

祖母が彼を抱きしめて慰めようとする姿が見え、私は祖母の深い愛に感動した。
私の別の指導霊が言った。
この男性はほかの町に引っ越してしばらくアパートに住み、仕事も見つかるだろう。
それから一人の女性と知り合い、新しい人生を始めるだろう』と。

私は男性のそのことを告げたが、彼は信じられないという顔をした。
男性は初めて口を開いた。
「洗面所を使わせてほしいのですが・・・」
私にはわかっていた。
彼は涙にぬれた顔を洗いたかったのだ。

帰り際、彼は礼を述べ、私の目をまっすぐ見た。
彼は自殺しないだろうという確信が私にはあった。
私は霊界の人たちが彼を導いてくれるよう祈った。
彼は二度と来なかったが、数か月後、私の指導霊が教えてくれた。
新しい街でアパートを借り、仕事も見つかったとのことだった。
時が来れば恋人も出来るだろう…。

一年後、私は差出人の名前のないクリスマスカードを受け取った。
あの男性からだ、と直感でわかった。

  感謝しています。 あなたに神の祝福を。
  私は新しい人生を見つけました。
  メリークリスマス!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

● Hearts in Harmony(HP)
● カバラ数秘術のBlog