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スピリチュアリズムのBlog

スピリチュアリズムの日々の実践を心がけておりますスピリチュアリスト兼カウンセラーのブログです。生まれてこのかた無宗教です。またいかなる思想的団体とも関わりがありません。単独で活動することを信条としています

いくつになっても死ぬのは怖い。

■ 霊性を高める


今日はヒトリゴトです。


先週、『わたしを離さないで』というドラマが終わった。

視聴率は振るわなかったようですが、私は生きることとか命について考えさせられる、良いドラマだったと思う。
けれど、もし「好き?」って聞かれたら即答はできないけれど。

ストーリーは、臓器提供をするためだけに生まれてきた、クローンの人たちにまつわるお話。

自分たちの出生の秘密、つまり時期が来たら臓器提供をすることは10歳の時に知らされ、その際「あなたたちは人の命を救う天使です」と先生に教えられる。

やがて大人になって、提供が始める。
手術をするたびに身体が弱ってくるので、するとそれを健康な同じクローン仲間が「介護人」をすることになっている。

最後は、主人公の女性(恭子)だけが生き残り、その恭子も孤独と絶望から命を絶とうとするんだけれど、結局は死ねなくて、またどこへとともなくふらふらと歩いてゆくところで終わった。

*****

長生きしても30歳位まで。
3回も提供をすればもう生きていけないので死んでしまう。

それがわかっていながら、20年以上生きていくというのは、どんな感覚や気持ちなんだろう。

いくら素晴らしいことをしているといわれたって、自分からクローンとして生まれ、若くして臓器提供して死んでいく生き方を選んで生まれてきたわけじゃないわけで。
納得して生まれてきたわけじゃない。

とにかく、これはフィクションで実話じゃないけれど、でも誰もがいずれ死んでいくことには変わりがない。

だから彼らのしていた葛藤は、未来の私たちも間違いなく、することになると思う。

***

ずいぶん前に、母と仲たがいをしていた私は(恨んでさえいた)、母と口論していた時に、もういい歳になってやり残したり思い残すことなんかないだろうから(いつ死んでも)いいんじゃないか、みたいなことを言ってしまったことがある。

その時の母の哀し気な顔は忘れられない。
「いくつになったって死にたくない」
そんな風に言っていた。

私もこの年になってようやく、その時の母の気持ちがわずかだけとわかるような気がしてる。

死にたくないのは、死の経験が不安で怖いから、だと思う。
この世への未練というよりも。

いざその時が来たら、どんなふうに死んでいくのか。
苦しいのか、怖いのか。

知識がないからこそ怖さが募ると私は思ってて、なのでこうしてスピリチュアリズムの勉強をして知識を増やすことで、落ち着いてその時を迎えられるようになれたらと思っていた。

けれど。

年齢が増すごとに、ますます死がリアルに感じられるようになると、どれほど知識があっても、やっぱり怖いものは怖いのだ。

私はずっと地上にい続けたいとは思わない。
でも、自分がどんなふうに死んでいくのかがわからないから、死が怖くて、なのでできれば死にたくないと思う。

しかもその不安や感覚はむしろますます現実味を帯びてきてて本物になってきている。
それで、前よりも「いつ死んでも平気だ」なんて軽々しく言えなくなっている。

だからお年寄りはすごいなーと思う。
いつ死が起きるかわからない中で、動揺したり落ち込むことなく、いつもどおり普通に楽しそうに生活しているのだから。

***

何年生きようと、誰であっても、おそらく心は、行っても30代、40代の時と変わらないはずだ。
なのに見た目だけで、「もう思い残すことはないでしょ?」 というのはあまりにも酷なことを言ってしまったと、後悔を引きずっている。
とっさに出た売り言葉に買い言葉だったという言い分もあるけれど、でもそれでも母には言ってはいけないことだった。

***

高齢のご夫婦のうちのお一人が亡くなられた時、たいてい、残されたかたのショックや落ち込みは大きい(状況にもよるけれど)

今まで、それは寂しいからだ、そう思ってた。
でももしかするとそれ以外にも、「次は私の番だ」という自らの死への不安や怖さがさらに気持ちを落ち込ませてしまってるかもしれない、今はそう思える。
あのドラマを見て。

そう、誰だって死ぬのは怖い。
けれどかといって、他人の命(なので幸福感も)はまるで物のように軽々しく扱われている?と思える光景にときたま出会う。
死が怖いし死にたくないのはみんな一緒なのに。

それに、死ぬのなんて怖くない、なんてうそぶいていられるのはたぶん、この若さならまだまだ死なないって、心の奥底で安心してるからだと思う。

***

かといって。
それにおびえて寿命が尽きるのをただ待つのも違うと思う。
何もしないで過ごしていたことを、後でもっと激しく後悔するだろう。

とにかく不安で怖いからこそ。寸前まで、気がまぎれるような、面白いこと楽しいことをしていたいな。
であれば、自分の魂が納得する、すてきなことをしていきたいな。

もしもその時がきたら、どうぞ、穏やかで安らかな気持ちで迎えられますように。