スピリチュアル レッスン

スピリチュアリズムの学びや経験から得たことや、自分自身の変化を記録してゆきます

ベールの彼方の生活 ー 罪の報い(1)




こんにちは。


今日は、シルバーバーチの霊訓他 "世界三大霊訓" と並ぶ、自動書記による名著、「ベールの彼方の生活」からお借りします。


ベールの彼方の生活(第一巻)



先に進める前に、少し補足の説明をさせていただきたいと思います。


著者のオーエン氏はある時期から、他界した母親と自動書記による交信(チャネリング、交霊)ができるようになります。

オーエン氏のお母様はあちらで、高級霊の集団と共にスピリチュアリズム(霊や霊界の実在)の、地上界での普及や啓発を助ける仕事をしていたようです。そしてオーエン氏は、地上界での窓口となって、その普及に尽力します。


この本の中では、二人の通信記録は日記のように、日ごとに掲載されています。
そして今回ご紹介する通信は、オーエン氏のお母様たちが、霊界の中の幽界の下層界(悪霊や邪霊たちがいる場所)から脱出し、上級界(来世、天国のような場所)に向かう女性を助けた時のエピソードです。(お母さまが伝えています)


オーエン氏のおかあさま(なので霊団)によれば、下層界と上級界には、長い橋のようなものがあるそうです。
(正確には、天国と"地獄" の境界は、信仰やお国柄で、橋になったり川になるようです)

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そして、下層界で霊性の向上に目覚めた霊は上級界へと移動するため、自分の足でその長い橋を渡って、歩いてゆきます。
が、それはとても勇気がいることなのだそう。
なぜなら、足を踏み外して深い下層界=奈落の底へ転げ落ちていってしまう怖さがあるのと、その橋の先がどうなっているのか、本当に天国があるのか、が(行ってみなければ)わからないからです。

もともとその霊は、下層界に降りた善霊に教わって勇気づけられ、そして自分の意志で橋を渡ることを決意します。
が、下層界にいる時はさんざん恐怖心を植えつけられ、しかもこの時は背後から凶悪な邪霊たちが上級界に行かせまいとして脅すので、「もしかしてあの善霊も悪霊かもしれない、騙されているのかもしれない」と不安や恐怖を煽られ、そうして善霊の善を見抜く力・向上心を試されるのです。


ということで、他界した後どうなるのか。
そしてもし下層界で暮らすことになったら、その後、無事、天国のような上級界へと移動するためにはどうすればいいのか。


ここのくだりはその時のためのヒントや参考になると思えましたので、今回、取り上げてみました。
特に、地上時代の言葉や態度、想いまでさかのぼって来世で "ジャッジメントされる(結果が出る)" ことは、シルバーバーチも注意を促しています。


他界してから慌てても悔やんでも遅いのです。
同時に、ココにいる間に悔い改めれば(清算できれば)、間に合います。
大丈夫です。


*****


罪の報い

1913年10月23日木曜日


天界における向上進化の仕組みは実に細く入り組んでおり、いかに些細な要素も見逃さないようになっておりますから、それを細かく説明していったらおそらくうんざりなさることでしょう。

ですが、ここで一つだけ実例をあげて 昨晩の通信の終りで述べたことを補足説明しておきたいと思います。


最近のことですが、また一人の女性が暗黒の世界から例の "橋" に到着するという連絡を受け、私ともうひとりの仲間二人で迎えに行かされたことがありました。
急いで行ってみますと、くだんの女性が既に待っておりました。
一人ぼっちです。
実はそこまで連れてきた人たちがその女性に瞑想と反省の時を与えるためにわざと一人にしておいたのです。
これからの向上に取ってそれが大切なのです。


一本の樹木の下の芝生の坂にしゃがんでおり、その木の枝が天蓋のようにそのかたを覆っております。
見ると目を閉じておられます。
私たちはその前に立って静かに待っておりました。


やがて目を開けると怪訝そうな顔で私達を見つめました。
でも何も喋らないので、私が「お姉さま」と呼びかけてみました。
女性は戸惑った表情で私達を見つめていましたが、そのうち目に涙をいっぱい浮かべ、両手で顔を覆い、膝に押し当ててさめざめと泣くのでした。


そこで私が近づいて頭の上に手を置き、「あなたは私たちと姉妹になられたのですよ。 私たちは泣かないのですから、あなたも泣いてはいけません」と言いました。

「私が誰でどんな人間か、どうしてお分かりになるのでしょう?」その方は顔を上げてそう言い、しきりに涙をこらえようとしておりましたが、その言葉の響きにはまだどこか、ちょっぴり私たちに対する反発心がありました。


「どなたかは存じませんが、どんなお方であるかは存じ上げております。あなたはずっと父なる神の子の一人でいらっしゃるし、したがって私たちと姉妹でもありました。今ではもっと広い意味で私たちと姉妹になったのです。
それ以外のことはあなたの心がけ一つにかかっております。
つまり父なる神の光の方へ向かう人となるか、それともそれが辛くて再びあの ”橋" を渡って戻って行く人となるかは.、あなたご自身で決断を下されることです」


と私が述べると、しばらく黙って考えてから、
「決断する勇気がありません。どこもここも怖いのです」と言いました。


「でもどちらかを選ばなくてはなりません。このままここに止まるわけにはいきません。私たちと一緒に向上への道を歩みましょう。そうしましょうね。
私たちが姉妹としての援助の手をお貸しして、道中ずっと付き添いますから」


「あぁ、あなたはこの先がどんなところなのかをどこまでご存じなのでしょう?」その声には苦悶の響きがありました。

「今までいたところでも私のことをみんな姉妹のように呼んでくれました。
私を侮っていたのです。
姉妹どころか反対に汚名と苦痛の限りを私に浴びせました。
あぁ思い出したくありません! 思い出すだけで気が狂いそうです!
(地獄とも呼ばれる下層界では悪霊たちによってありとあらゆる非道なこと、悪行、暴力が行われます)
と言ってこの私が向上の道を選ぶなんて、これからどうして良いかわかりません。
私はもう汚れきり堕落しきったダメな女です」


その様子を見て私は容易ならざるものを感じ、その方法を断念しました。
そして彼女にこういう主旨の事を言いました ― 当分はそうした苦しい体験を忘れることに専念しなさい、その後私たちも協力して新しい仕事と真剣に取り組めるようになるまで頑張りましょう、と。


彼女にとってそれは大変辛く厳しい修行となるであろうことは容易に想像できました。
でも向上の道はひとつしかないのです。


何一つ、つくろうことができないのです。
全てのこと ー 現在までの一つ一つの行為、一つ一つの言葉が、あるがままに映し出され評価されるのです。
神の公正と愛が成就されるのです。
それが向上の道であり、それしかないのです。


が、その夫人の場合はそれに耐える力がつくまで休息を与えなければならないと判断し、私達は彼女を励まして、その場から連れ出しました。


さて、道すがら彼女はしきりに 辺りを見回しては、あれは何か?とか、この先にどんなところがあるか?とか、これから行くホームはどんなところか?とか色々と尋ねました。
(この時はすでに上層界へと移動しており、しかも女性にとっては見慣れないものばかりの場所だった)
私たちは彼女に理解できる範囲のことを教えてあげました。
その地方一帯を治めておられる女性の天使のこと、そしてその配下で働いている霊団のことなどを話して聞かせました。


その話の途中のことです。
彼女は急に足を止め、「これ以上先行けそうにない」と言い出しました。
「なぜ? お疲れになりましたか?」と聞くと、「いえ、怖いのです」と答えます。


私たちは夫人の心に何かがあると感じました。
しかし実際にそれが何であるかはよくわかりません。何か、私たちに掴みどころのないものがあるのです。

そこで私たちは夫人にもっと身の上について話してくれるようお願いしたところ、ついに秘密を引き出すことに成功しました。
それはこういうことだったようです。


橋の向こう側の遠い暗闇の中で助けを求める叫び声を聞いた時、待機していた男性の天使がその方角へ霊の光を向け、すぐに救助の者を差し向けました。
行ってみると悪臭を放つ汚れた熱い小川の岸にその女性が気を失って倒れておりました。
そこで女性を抱きかかえ、橋のたもとの門桜まで連れてきました。
手厚く介抱し意識を取り戻した後、橋を渡り、私達が迎えに出た場所まで連れて来たというわけです。


さて救助に赴いたかたが岸辺で彼女を発見した時の事です。

気がついたその女性は辺りに誰かがいる気配を感じましたが姿が見えません。
(人間が霊を見れないよう、霊格の低い霊も、自分の波動よりも高い波動を放つ霊が見えないそうです)

彼女はとっさに、それまで彼女をいじめにいじめていた悪い霊たちだと思い込み、大声で、「触らないで! こん畜生!!」とののしりました。

が、次に気がついた時は門桜の中にいたというのです。

(つづく)


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